公益財団法人 藤原ナチュラルヒストリー振興財団 | Fujiwara Natural History Foundation

2024.09.30 フォトコンテスト

第16回 フォトコンテスト開催【10月1日募集開始】

2024.07.29 高校生ポスター研究発表

第14回高校生ポスター研究発表(2024年度)オンライン開催のお知らせ

2024.07.25 シンポジウム

第16回シンポジウム 開催のお知らせ【参加申込締切りました】

2024.07.18 役員名簿

令和6(2024)年度役員名簿

2024.07.01 助成案内

高等学校助成募集案内 (2024年度)

2024.07.01 助成案内

学術研究助成応募要領 (2024年度・第33回)【7月1日申請受付開始】

2024.07.01 フォトコンテスト

第11回中学生・高校生フォトコンテスト開催

2024.06.27 決算報告

2023年度決算報告書

2024.06.27 情報公開

2023年度事業報告書

2024.06.14 助成案内

高等学校(旧備品)助成対象者一覧(2023年度・第32回)

2024.06.05 助成案内

学術研究助成対象者一覧(2023年度・第32回)

2024.03.28 収支予算

2024年度収支予算書

第10回中学生・高校生フォトコンテスト結果発表および受賞作品・コメント 2023.12.25

第10回中学生・高校生フォトコンテストの審査結果を発表します。以下は審査委員長からの講評、受賞作品および受賞者のコメントです。

後日、応募いただいた全作品を掲載する予定です。

審査経過・講評

公益財団法人藤原ナチュラルヒストリー振興財団では、2023年度も引き続き中高生を対象にテーマを決めたフォトコンテストを行った。今年度のテーマも「身近な自然史」とし、応募期間は2023年7月1日~9月30日で、応募方法はメール添付のみとした。

募集方法としては、財団ウェブサイトへの掲載、インターネットのコンテスト情報掲載サイト(登竜門)へ登録、また海外の日本人学校などへメール等で募集要項を送った。

応募作品は536作品であった。

なお、海外の日本人学校等からは5校7作品の応募があった。

今回は例年以上に多数の応募があったため、作品を3グループへ分け、財団役員等も3チームに分かれた上で一次審査を行い、各審査員が10作品ずつ選出して一次審査を行った結果104作品に絞られた。

本審査は、同じく前述の財団役員等が一次審査で選出した104作品の中から、各々最優秀作品1作品、優秀作品2作品を選び、最優秀作品は1票で2点、優秀作品は1票で1点として集計した。

その結果、得点があった作品は26作品あり、総合点7点を得た「467. キムンカムイの躍動」が最優秀作品に選考された。ヒグマが川に飛び込み鮭にかぶりついている姿を写した力強い作品である。道路のすぐ側で鮭の遡上を観察していたということで、人が襲われなくてよかったと思う。

優秀賞作品は、2点を選考する予定であったが、総合点4点を得た作品が3点あったため、その「410. よっこいしょ」、「443. 利尻の夜のつるし雲」並びに「518. 命のつなぎ」の3作品を全て優秀賞に選定することになった。410はカエルがフェンスを必死になって登っているところを撮影したユーモラスな作品、443は利尻島で発生した駒のような珍しいつるし雲を捉えた作品、518はツバメの給餌の瞬間を捉えた作品である。

また、このほかの本審査に進み2得点以上を得た9作品を佳作とした。

今回は例年以上に応募数が増え、審査員の皆様には苦労をおかけした。しかし、自然の素晴らしい瞬間を切り取った作品が多く寄せられ、それぞれの作品を楽しむこともできた。来年度も今年以上にオリジナリティに富んだ自然界を捉えた作品の応募を期待する。

本審査で得点があった作品(このうち、*マークのあるものが佳作作品)

「1. あっ」*、「2. 一本の力」*、「12. 避暑」、「13. ライチョウの朝ごはん」、「29. 水蒸気に潜む奇跡」、「31. これが...宇宙か?!」、「36. 異世界の地」、「39. 計り知れない歴史」*、「163. 夕日の匂い」、「207. 犬の毛を集めるシジュウカラ」*、「260. 蝉の交尾」*、「300. 真夏の怒り」、「349. 硝子の翅」*、「389. 天空の裂け目」、「402 出会い」*、「410. よっこいしょ」(優)、「413. 命を繋ぐ戦い」*、「436. 高山に佇む」、「443. 利尻の夜のつるし雲」(優)、「452. それでも植物は、光の方へ」、「467. キムンカムイの躍動」(最優)、「477. 元気な老人」、「479. 擬態」、「494. 初とかげ」、「518. 命のつなぎ」(優)、「529. 森の教室」*

審査委員長 伊藤 元己
(東京大学名誉教授 兼 東京大学大学院総合文化研究科 特任研究員/財団理事)

【最優秀賞】

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No. 467「キムンカムイの躍動」

佐藤 壮笑|市立札幌開成中等教育学校

この度は、最優秀賞に選出していただき、本当にありがとうございます。鮭の遡上を観察中、大きな熊が突如現れ、川に飛び込み、鮭にかぶりついている姿を撮影しました。人々が行き交う道路のすぐ側でも、生命が躍動しているという事を改めて感じさせられました。この生命の躍動を守っていくと共に、多くの人々に伝えて行きたいです。


(写真をクリックすると大きいサイズで見ることができます。優秀賞、佳作も同様です。)



【優秀賞】

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No. 410「よっこいしょ」

廣部 美咲|福井県立丹生高等学校

この度はたくさんの応募作品の中から私の作品を選んでいただきありがとうございます。

この写真は親戚の祖母の家に遊びに行くときに寄った公園のフェンスにいた可愛いカエルを撮影しました。

自分の好きなカエルで賞を取ることができてとても嬉しいです。

今回の受賞を励みにこれからも魅力的な写真をこれからも撮っていきたいです。

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No. 443「利尻の夜のつるし雲」

西島 一樹|立命館慶祥高等学校

中学を卒業するまで利尻島で過ごしていた私は、海と山、空がいつも身近にありました。 海から吹く強い風が利尻山にぶつかり、不思議な形の雲がたびたび発生します。この日は午後から巨大なつるし雲が発生し、夜になると月明かりに照らされてさらに美しく浮かんでいました。

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No. 518「命のつなぎ」

加藤 瑶太|海津市立日新中学校

この度は、優秀賞に選んで頂きとても光栄に思っております。

探鳥中に偶然ツバメの子供を見つけ観察していると、親鳥が近場で飛び回っていたので様子を見ていたら、子供の方に飛んでいき、餌を渡す「給餌」という行動を見せてくれたので、その様子を夢中になってシャッターを切り続ける事で、なんとか写真に収めることが出来ました

【佳作】

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No. 1「あっ」

永岡 颯馬|浜松日体高等学校

この度は佳作に選んでいただきありがとうございます。この作品は友達と旅行に行った際、道端にあった雪ウサギを誤って友達が壊してしまい、それを必死に直そうとしている時の写真です。この背景情報も知ったうえで、思わずふふっと笑ってしまいそうな、なんでもない日常の風景が素敵だなと思って応募させていただきました。

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No. 2「一本の力」

吉田 匡葵|福岡市立和白中学校

この度は佳作に選んで頂きありがとうございます。私は小学校6年生の頃からネイチャーフォトに励んでおり、四季の自然を写すことで「自然の壮大さ」に感激しています。今回撮影した一輪のネモフィラは、一面に咲き誇る他のネモフィラには負けない程に大きく育ち、力強さと存在感が目に留まったので撮影しました。

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No. 39「計り知れない歴史」

岡 かえで|高等学校生

私は地質学が好きで、この写真も大興奮で撮りました。自分が好きなものをこうして評価していただけて本当に嬉しいです。大昔に積もった地層がさらにまた長い年月をかけて、地殻変動や潮の満ち引きの影響で現在の姿になったのだという歴史に思いを馳せながら見ていただけると嬉しいです。

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No. 207「犬の毛を集めるシジュウカラ」

松本 圭佑|東京都立成瀬高等学校

この度は佳作に選んでいただきありがとうございます。

この写真は、家の庭のウッドデッキで撮ったものです。

家で飼っているチワワの毛をシジュウカラがくわえて持っていきました。

私は犬の毛が巣に使われるのを見て、自然界の循環の一部になっていて感動しました。

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No. 260「蝉の交尾」

山城 湊都|青山学院中等部

この度は佳作に選んでいただきありがとうございました。この写真は埼玉県の秩父で撮影しました。その日はとても暑い夏の日で、一本の木にとまっている蝉が目に入りました。最初は蝉の脱皮かと思いましたが、よく見てみると2匹の蝉が交尾をしていることが分かりました。初めて見る生き物の交尾に目が奪われた瞬間でした。

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No. 349「硝子の翅」

岩見 咲希|東京都立西高等学校

この度は佳作に選んで頂きありがとうございます。この写真は台風が迫っていた日に撮影しました。雨粒のついたトンボの翅に硝子細工のような美しさと儚さを感じると共に、台風を耐え抜く生命の力強さを感じることができました。風で植物が揺れる中、薄く小さな翅にピントを合わせるのが難しかったです。

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No. 402「出会い」

左居 由衣|岡山県立高松農業高等学校

この度はこのような賞をいただきましてありがとうございます。

この写真は早朝散歩していた時に、猫がいたので可愛くて写真を撮りました。この道は毎日通学路で何も考えずただ横切っているだけなのですが、時間の余裕がある休日に見ると新たな発見があるのだなと思いました。猫は可愛いですね。

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No. 413「命を繋ぐ戦い」

森谷 理名|山形県立山形西高等学校

この度は佳作に選んで頂き、とても嬉しく思います。

この作品は、夏休みに北海道清里町にあるさくらの滝で撮影しました。雨の影響で激流の中、サクラマス達が必死に滝を登ろうとしていて、フィルムに映る全体に動きがあるため、シャッタースピードを考慮して撮影するのが大変でした。

これからも自分の気に入った瞬間を撮影できるように頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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No. 529「森の教室」

MIZUKI|奈良学園高等学校

この度は佳作にご選定頂きありがとうございます。夏休みが始まってあまり使われず、誰もいない教室です。学校が山にあるので窓からの景色が草木で埋め尽くされる教室があり、机に反射した緑がとても良いなと思い撮影しました。

公益財団法人 藤原ナチュラルヒストリー振興財団

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当財団は、ナチュラルヒストリーの研究の振興に寄与することを目的に、1980年に設立され、2012年に公益財団法人に移行しました。財団の基金は故藤原基男氏が遺贈された浄財に基づいています。氏は生前、活発に企業活動を営みながら、自然界における生物の営みにも多大の関心をもち続け、ナチュラルヒストリーに関する学術研究の振興を通じて社会に貢献することを期待されました。設立以後の本財団は、一貫して、高等学校における実験を通じての学習を支援し、また、ナチュラルヒストリーの学術研究に助成を続けてきました。2024年3月までに、学術研究助成883件、高等学校への助成127件を実施しました。