公益財団法人 藤原ナチュラルヒストリー振興財団 | Fujiwara Natural History Foundation

2026.02.25 フォトコンテスト

第17回フォトコンテスト・全作品公開

2026.02.24 フォトコンテスト

第17回フォトコンテスト結果発表および受賞作品・コメント

2026.02.17 助成案内

第33回学術研究助成 研究成果報告書・決算書 (2024年度)

2026.02.06 助成案内

2025年度第34回学術研究助成 提出書類(実行予算書等)

2025.12.22 フォトコンテスト

第12回中学生・高校生フォトコンテスト結果発表および受賞作品・コメント

2025.12.17 フォトコンテスト

第12回中学生・高校生フォトコンテスト(2025)・全作品公開

2025.12.05 高校生ポスター研究発表

第15回高校生ポスター研究発表報告

2025.12.01 シンポジウム

第17回シンポジウム「気候変動の自然史」(ハイブリッド形式)感想

2025.11.18 シンポジウム

金沢シンポジウム「能登からの発信」 レポート

2025.10.01 フォトコンテスト

第17回 フォトコンテスト開催【10月1日募集開始】

2025.08.01 シンポジウム

第17回シンポジウム 開催のお知らせ

2025.08.01 シンポジウム

金沢シンポジウム「能登からの発信」(ハイブリッド)開催

第17回フォトコンテスト結果発表および受賞作品・コメント 2026.02.24

第17回フォトコンテストの審査結果を発表します。

以下は審査経過、審査委員長からの講評、受賞作品および受賞者のコメントです。

審査経過

公益財団法人藤原ナチュラルヒストリー振興財団では「自然史」をテーマとし、第17回フォトコンテストを行った。応募期間は2025年10月1日~2025年11月30日までとし、募集は財団ウェブサイトへの掲載に加え、インターネットのコンテスト情報掲載サイト(登竜門)への登録により行った。

本年度の応募総数は90作品であった。

一次審査では、財団役員等が応募作品の中から5作品を選出し、その中で最も優れた作品を1つ選び、投票を行った。選ばれた作品にはそれぞれ1点、最も良い作品はさらに1点を加算して集計し、その結果、2得点以上を得た15作品が一次審査を通過した。

二次審査は、一次審査通過作品の中から財団役員等が3作品を選び、最も優れた1作品を2得点、残りの2作品を1得点として集計した。その結果、最優秀賞は13点を獲得した「No.27 中秋の頃」が選ばれた。優秀賞には9得点の「No.30 飛び立つ瞬間」と、8得点の「No.60 冬支度の小さな職人」の2作品が選出された。また、3得点以上を得た7作品を佳作とした。


一次審査通過作品

「3. 見つめる」、「4. スーパーマン」(佳作)、「7. 花粉にまみれて」(佳作)、「8. 自然が見せてくれる表情」、「23. 神光の鳥居」、「27. 中秋の頃」(最優秀賞)、「30. 飛び立つ瞬間」(優秀賞)、「39.星々の守り神―岩木山」(佳作)、「47. 枯蓮」(佳作)、「48. 生きる」(佳作)、「51. 屑の彗星」(佳作)、「52. 近所の大家族」、「60. 冬支度の小さな職人」(優秀賞)、「69. 逆さ虹」、「73. シンクロ」(佳作)


講評

最優秀賞に選ばれた「No. 27 中秋の頃」は、秋空を背景に、骨格だけを残したホオズキが連なる姿を捉えた作品である。「中秋の頃」という題名のとおり、季節の移ろいを静かに語りかけ、橙色の実がほのかに残る造形は、秋の盛りを過ぎた余韻を象徴している。画面下に配されたコスモスの花々の柔らかなボケが奥行きと詩情を添え、自然への鋭い観察眼と洗練された構図が高く評価された。優秀賞の「No.30 飛び立つ瞬間」は、羽化殻を残して幹を離れる瞬間を捉えた迫力ある作品である。翅の透過光と飛翔の動感が鮮明に表現され、旅立ちの緊張感が伝わってくる。決定的瞬間を逃さない観察力と撮影技術が高く評価された。「No.60 冬支度の小さな職人」は、頬いっぱいに落ち葉をくわえ、冬支度に励む姿を正面から捉えた愛らしい一枚である。緑に囲まれた環境の中で、小さな体に宿る懸命さと健気さが伝わり、自然の営みを温かく感じさせる作品である。

このほかにも7作品を佳作としたが、いずれも完成度の高い優れた作品であった。今回のフォトコンテストも自然のさまざまな側面を捉えた力作が多数寄せられ、審査においては選考に悩む場面も多く見られた。次回も自然の素晴らしさを表現した多くの作品の応募を期待したい。

審査委員長 伊藤 元己
(東京大学名誉教授・財団理事)


【最優秀賞】

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No. 27「中秋の頃」

成田 吉貞

街を歩きながら写真を撮る趣味。中秋の名月の夜、私の目を奪ったのは空ではなく足元の枯れたホオズキだった。その静かな佇まいに季節の気配が宿り、一瞬の中に時間が溶け込む写真の魅力を思いました。


(写真をクリックすると大きいサイズで見ることができます。優秀賞、佳作も同様です)



【優秀賞】

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No. 30「飛び立つ瞬間」

佐々木 亮太郎

近くにアブラゼミが多くいる場所があります。夏の間はほぼ毎日撮影に出かけます。約一ヶ月ぐらいですが今年は異常気象で雨が降らずセミも少なく中々撮れないでいました。セミの飛び立つ瞬間は撮影がとても難しく連写で撮ってもほとんど撮れません。一ヶ月毎日撮って撮れるのは1枚か2枚です。

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No. 60「冬支度の小さな職人」

川﨑 亜古

静けさの中、バリバリという音。探すと、落ち葉を必死に折り畳んで口に詰め、頬をパンパンにしたリスさんが。「これは僕のお布団だよ」と誇らしげ。小さな体で葉と格闘する感動の瞬間を皆様に届けられ、うれしく思います。選んで頂き心より感謝申し上げます。



【佳作】

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No. 4「スーパーマン」

伊藤 京子

巧みな保護色によって見つけにくいショウリョウバッタ。しかし、その「静」の姿ではなく、バッタとしての機能美である跳躍と飛翔に焦点を当てています。筋肉のバネと翅の空気力学、その精緻な美しさを武器に空へ舞い上がる瞬間は、小さな体に秘められた自然の力強さを伝えてくれたと思います。

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No. 7「花粉にまみれて」

藤脇 正真

ブンブンブン。10月に見頃を迎える秋のヒマワリ園に、無数のミツバチが飛び交う。雲一つない快晴の下、強い日差しを浴びながらせっせと蜜を集めていく。全身に花粉をまとわせ花から花へ。そんな愛らしい姿にレンズを向けた。が、動きが早くて・・・・・・。悪戦苦闘し、何とかこの「雄姿」を撮ることができた。

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No. 39「星々の守り神 ― 岩木山」

笠原 均

子供達に驚きをもって宇宙を意識してもらおうと撮影した写真が、このような賞を受賞し、大変光栄に思っています。ゲーム世代の子供達に、空を眺めさせることは容易ではありません。しかし、この写真をきっかけに「自分も撮りたい」と、子供だけでなく親も空を見上げてくれることになりました。

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No. 47「枯蓮」

中川 雅三

リズムや動きを感じてしまう人間の脳、そのように進化させた自然、そしてこの風景。膨大な偶然の積み重ねに思いを馳せます。

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No. 48「生きる」

宮本 恵子

野山を散策中、多数のキアゲハの終齢幼虫が、むしゃむしゃとシシウドの花を食べている光景に出会いました。数日したらサナギになり、その後、10日ほどで蝶となる彼らの生きる神秘(完全変態)に感動し、「ちゃんと蝶になるんだよ」と声をかけながら撮影しました。

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No. 51「宵の彗星」

北川 雅人

8万年に一度地球に接近すると言われている紫金山・アトラス彗星を撮影しました。夕方の空に尾を引いてゆっくりと沈んでいく彗星はあまりにも幻想的でした。そして、これを見られるのが次は8万年後だと思うと、地球史のスケールの膨大さに驚きました。

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No. 73「シンクロ」

戸田 達也

公園で撮影したオナガガモの写真です。みんなで餌を食べており、まるでシンクロしているようでした。オナガガモは池でよく見かける鳥ですが、よく観察していると面白い写真が撮れるとてもいい被写体であることを学ばせてもらいました。次は何を撮ろうかな。

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当財団は、ナチュラルヒストリーの研究の振興に寄与することを目的に、1980年に設立され、2012年に公益財団法人に移行しました。財団の基金は故藤原基男氏が遺贈された浄財に基づいています。氏は生前、活発に企業活動を営みながら、自然界における生物の営みにも多大の関心をもち続け、ナチュラルヒストリーに関する学術研究の振興を通じて社会に貢献することを期待されました。設立以後の本財団は、一貫して、高等学校における実験を通じての学習を支援し、また、ナチュラルヒストリーの学術研究に助成を続けてきました。2024年3月までに、学術研究助成883件、高等学校への助成127件を実施しました。